ヒトの身体において水がどれほど重要か、また良い水とはなんなのか、こちら「腸と水」でシリーズに渡ってお話ししています。本日は実は冬でも起こりえる、怖い脱水の話です。水を取らないことによるデメリットは多すぎるので今回は箇条書きにまとめてあります。前半は比較的柔いもの。後半は仮に起こってしまったら、命そのものや、自分だけでなく家族や職場の人にも迷惑をかけてしまうような重大なものもあります。

【脱水のリスク①】

・疲労

疲労感、だるさ、軽度の脱水症状や老廃物のため込みが原因となる便秘などにより、腸の動きが鈍り、体内の水分バランスも崩れます。

その場合、水分をきちんと摂取し、マグネシウム·カルシウムで便を柔らかく、螺動運動も促してあげましょう。

・肥満

肥満においても水分が関与します。対策として水の中に含まれるミネラルを摂取することで代謝を上げて痩せやすい状態を整えましょう。空腹時の水分摂取は空腹を紛らわせてくれる効果もあります。

・むくみ

また、むくみは水分バランスが大きく関わるとされています。むくみの種類によっては水分補給による血流改善が有効です。

・肌荒れ

肌あれ対策にも水分は不可欠です。美肌の健康学の観点から、肌も水分摂取により新陳代謝を促進させることができます。血液中の毒素を排出しシミを予防することにもつながります。

【脱水のリスク②】

・耳鳴り、めまい

頭部のむくみが内耳にも影響する。

・高血圧

水分摂取でミネラルバランスを整えることで動脈硬化の予防や、PHバランスを調整する必要あります。

・糖尿病

糖尿病は高血糖によって浸透圧が上がり、水分排泄が促されるため喉が渇きやすいです。こまめに水分補給を摂りましょう。腎機能障害に注意が必要です。

・認知機能低下

老化現象に加えて、脱水で脳神経の栄養不足が続くと認知機能の低下を招く恐れがあります。

・イライラ

ミネラル不足によるイライラを予防しましょう。不安やストレスも姿勢を悪くし、より循環を悪くする負のスパイラルに陥ってしまいます。

・関節痛

関節内組織や関節液、脂肪組織の水分循環が低下することで炎症が起きやすくなり、組織も損傷しやすい状態になります。

・筋力低下

血流低下による筋力低下、筋量の低下による体温低下に注意しましょう。

・骨粗鬆症

水分摂取とミネラルバランスの改善により骨代謝を健全に保ちます。

ざっと挙げてもこれだけのリスクが存在します。寒いからといって水分を摂らないことは危険です。ぜひこれまでの記事も参考にしながら、正しい水分補給を日頃から実行しましょう。

【水分摂取に関するリスク管理】 

水分の勉強や栄養の勉強をすると誰でもお客様や大切な人に伝えたくなります。しかし何かを摂取する場合、何事も良いことばかりではありません。水分摂取でもリスクはありますので、きちんと既往歴・現病歴の確認と問診をするべきです。

●水分摂取にリスクがある疾患

・腎不全、腎機能障害

胃臓疾患だけでなく、糖尿病の合併症にも注意が必要です。胃臓は血液をろ過することで毒素を対外へ排出している他に、酸塩基平衡を保ち、PHのコントロールをしています。必要によってホルモンを分泌して血圧を調整し、ろ過する水分量をコントロールしており、腎機能障害を起こしている人は、水分の排池能力が低下しているだけでなく、カリウム·ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのPH調整も困難になっているため注意が必要です。医師にカリウム制限をされている場合もあるため必ず医師の指示を確認する必要があります。人工透析をされている場合は、より明確に水分量を指示されているため水分指導は避けるのが賢明です。

・心不全を含めた心疾患全般

狭心症、心筋梗塞などの心疾患によって心拍出量が低下していたり、心筋のポンプ作用が低下していると腎臓のろ過がうまく行かなくなることで全身に浮腫が起きることがあります。心不全による浮腫は、脱水結構不良による浮腫とは違うので浮腫の原因の評価、診察、診断が必要になります。また、水に含まれるカリウムは欠乏すると頻脈や心拡張症を招きますが、取りすぎることで腎機能障害や不整脈を招くため注意が必要です。心疾患をお持ちの患者は医師から指導を受けているケースが多いので確認するか、主治医に水分摂取に関してリスクがないか確認するのが安全です。